平均平米単価上昇も取引数減、様子見ムード漂う=10月マカオの住宅不動産市場

マカオ政府財政局は11月28日、今年(2014年)10月の住宅売買・移転にかかる不動産印紙税の納付状況を発表した。印紙税の対象となった取引数は前月から40減少の421件だったが、平均平米単価は上昇となった。

平均平米単価は完成済み(即入居可の新築及び中古)物件で前月から8%上昇の9万7272パタカ(日本円換算:144万円)、未完成物件で12%上昇の15万7535パタカ(約234万円)。完成済み、未完成物件を合わせた全体の平均平米単価では10万6341パタカ(約158万円)で、前月から9.2%、前年同月から32%のそれぞれ上昇となっている。

マカオでは今年6月以降、5ヶ月連続でカジノ売上が前年割れとなっている。また、11月17日にマカオ政府統計調査局が発表した今年第3四半期の不動産取引統計でも、成約数、価格ともに第2四半期から大幅な下落となるなど、不動産マーケットの冷え込みを懸念する声が広がっていた。10月は平均平米単価が上昇という結果となったが、取引数そのものが減っているため、市場が好転したとはいい難い状況だ。

マカオの不動産業者に話を聞くと、今月に入ってマカオと隣接する広東省珠海市の間の通関24時間化が決定して以降、珠海の不動産に対する関心が高まっているという。マカオの不動産マーケットはこのところ取引そのものが少なく、非常に静かな状態とのこと。投資家の間では、昨今のカジノ売上の減少は一時的なものとする楽観論も根強く、新規のカジノ付き大型IR(統合型リゾート)施設のオープンラッシュとなる来年(2015年)下半期以降までは様子見ムードが続くだろうとした。

新興高級住宅街として知られるマカオ・タイパ島中心部の高層マンション群(資料)—本紙撮影

新興高級住宅街として知られるマカオ・タイパ島中心部の高層マンション群(資料)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は4月18日、今年(2024…
  2.  マカオ政府衛生局(SSM)は4月17日夜、マカオで今年(2024年)4人目となる在郷軍人病(退役…
  3.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで「ITTF(国際卓球連盟)男女ワールドカップマカオ…
  4.  このほどマカオのゲーミング規制当局(博彩監察協調局=DICJ)が公表した今年第1四半期(2024…
  5.  このほどマカオ政府財政局(DSF)が公表した最新統計によれば、今年(2024年)3月の住宅売買・…

ピックアップ記事

  1.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年4月号
(vol.130)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun