カジノ帰りの男性が頭突き強盗被害、1千万円相当の金品奪われる=マカオ中心部

12月12日夜、マカオ半島中心のビジネス街、新口岸地区にある何賢公園で頭突き強盗事件が発生。被害者の中国本土出身の男性が66万香港ドル(日本円換算:1千万円)相当の金品の入ったリュックを奪われていたことが司法警察局の発表で明らかになった。犯人は見つかっていない。

司法警察局によると、被害者の男性は単独行動だったという。12日午後9時過ぎ、マカオ半島中心部のカジノを出て、近くの宝飾品店に立ち寄り20万香港ドルの現金に両替をした後、何賢公園近くを通りがかったところ、見知らぬ1人の男が突然後方から現れ、頭突きを受けたという。男は被害者が身につけていたリュックを奪い、公園内に走り去ったという。

被害者によると、リュックの中には20万7000香港ドル(約315万円)の現金、有名ブランドの腕時計、身分証などが入っていたという。

マカオは24時間営業のカジノが市内におよそ35箇所あり、深夜でもネオンが煌めく不夜城というイメージが強い。実際、カジノが多く集まるエリアは深夜でも明るく、人通りも多いが、今回事件が起きた場所はビジネス街に位置するため、事件発生時間帯の夜9時頃は暗く、人通りも少ない。

頭突き強盗は広東語で「扑頭黨(ボックタウドン)」と呼ばれ、中にはヘルメットをかぶって犯行に及ぶ者などもいるとのこと。先月、何賢公園の近くにある宋玉生公園でも一人歩きの女性が同様の被害に遭う事件があったばかり。この事件では、不法滞在の中国本土出身の男が現場近くで逮捕された。また、中国本土では、この手口でATMで現金を引き出しているところを狙われた事件などが発生しているという。

マカオのカジノでは主に香港ドルが使われる。写真は1千香港ドル紙幣の束(イメージ)—本紙撮影

マカオのカジノでは主に香港ドルが使われる。写真は1千香港ドル紙幣の束(イメージ)—本紙撮影

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