50歳中国人女性が心肺停止=韓国「無認可」美容整形外科で手術中

韓国の大韓整容(美容整形)外科理事会は1月30日、同月27日にソウル市の清潭洞(チョンダムドン)にある美容整形外科クリニックで手術を受けていた中国人の50歳女性について、突然心肺停止となり、脳死状態となったことを明らかにした。

マカオの日刊紙「澳門日報」が2月2日付紙面で報じた。理事会によると、このクリニックはライセンスを持たない「無認可」施設だったという。また、クリニックには宣伝を専門に担当するスタッフがおり、韓国国内だけではなく、中国やその他の国へ向けて大規模なプロモーションを行っていたという。

情報によると、脳死状態となった50歳の中国人女性は、眼部、鼻部、脂肪移植など、複数の手術を同時に受けていたとされる。正規の医療機関では、麻酔による循環器への影響などの危険が伴うことから、同時手術は行われていないという。

近年、美容整形を目的として海外から韓国を訪れる旅客が増えており、ここ5年間で20倍以上に激増したといわれる。昨年(2014年)10月15日に韓国保健福祉部が公表したデータによると、2013年に韓国の美容整形外科クリニックを訪れた外国人は2.4万人おり、このうち67.6%にあたる1.6万人が中国人で最多を占めたという。

韓国では、美容整形ブームの中、違法な仲介業者による高額な手数料請求、有名医師の名を騙る「シャドー医師」の存在、違法な広告宣伝などの諸問題が数多く存在するという。

美容整形目的で韓国を訪れる外国人の中で、中国人が最多を占めるという(資料写真)=香港国際空港—本紙撮影

美容整形目的で韓国を訪れる外国人の中で、中国人が最多を占めるという(資料写真)=香港国際空港—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  2.  マカオ治安警察局は7月26日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持を…
  3.  ユネスコのアジア太平洋地域世界遺産研修研究所は7月23日、第46回国連大会が開催中のインド・ニュ…
  4.  マカオ司法警察局は7月25日、マカオで覚醒剤の密売したとしてタンザニア人旅客の20代の男を逮捕し…
  5.  マカオ治安警察局は7月25日、カジノ施設が集積するマカオ半島新口岸地区にあるスーパーマーケットで…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun