訪マカオ中国本土旅客の平均消費額マイナス27%=14年第4四半期

昨今、日本を訪れる中国本土旅客による「爆買い」による経済効果が話題になっているが、一方でマカオを訪れる中国本土旅客の財布の紐は堅くなっているようだ。

マカオ政府統計調査局が2月24日に発表した昨年(2014年)第4四半期の旅客消費調査結果によると、訪マカオ旅客の消費総額(ギャンブルを除く)は前年同期比13.9%減140.5億パタカ(日本円換算:約2090億円)となった。

特に、マカオを訪れる旅客のおよそ7割を占める中国本土旅客による消費額の落ち込みが目立った。中国本土旅客の1人あたり平均消費額は27.3%の大幅減となる2038パタカ(約3万300円)、個人旅行ビザ保有者に限ると10%減の2618パタカ(約3万9000円)だった。昨年第4四半期に中国本土からマカオを訪れた旅客数は前年比でプラスを記録しており、同局では中国本土経済の停滞と関連した消費マインドの冷え込みが要因との見方を示している。

出身地別で中国本土に次いで1人あたり平均消費額が大きかったのはシンガポールの1977パタカ(約2万9400円)で、以下、マレーシアの1718パタカ(約2万5600円)、日本の1716パタカ(約2万5500円)、台湾の1510パタカ(約2万2500円)と続く。

なお、全旅客の1人あたり平均消費額については、昨年第4四半期が20.2%減の1757パタカ(約2万6200円)、通年では3.5%減の1959パタカ(約2万9200円)となっている。

中国本土旅客への依存度が高いマカオのカジノ売上についても、昨年6月から今年1月まで8ヶ月連続で前年割れが続いている状況。

中国本土との陸路の玄関口となるマカオ半島北部の關閘イミグレーション到着ゲート(資料)=2月21日(写真:GCS)

中国本土との陸路の玄関口となるマカオ半島北部の關閘イミグレーション到着ゲート(資料)=2月21日(写真:GCS)

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