マカオの2月ホテル客室稼働率大幅下落=旧正月連休挟むも日帰り旅客主流

マカオ政府統計調査局が4月2日に発表した最新統計で、今年(2015年)2月のマカオのホテル客室稼働率は前年同期比11.3ポイント下落の80.2%だったことがわかった。今年2月は旧正月連休を挟むピークシーズンにあたり、訪マカオ旅客数は4.6%増えたが、中国本土からの日帰り客が大半を占め、ホテル宿泊需要には結びつかなかったようだ。

今年2月末時点でマカオで営業中のホテルは97軒あり、新ホテルの開業を受け、提供客室数は前年同月末から1.0%増の約2.8万室。このうち、五つ星ホテルの提供客室数が65.2%を占める約1.8室となっている。

2月のホテル宿泊客数は前年同月比9.9%減の75.6万人(のべ、以下同)。宿泊者の出身地別内訳では、中国本土が6.4%減の51.2万人、香港が16.2%減の8.7万人、台湾が1.3%減の2.7万人、韓国が6.8%減の1.7万人、日本が38.4%減の0.8万人。平均宿泊日数は前年同期から変わらずの1.4泊。

同月の平均客室稼働率は前月から0.8ポイント上昇、前年同月から11.3ポイント下落の80.2%。等級別で最も稼働率が高かったのは五つ星で、前月から2.7ポイント上昇、前年同月から9.8ポイント下落の83.3%だった。

今年1-2月の累計ホテル宿泊客数は前年同期比8.9%減の155.9万人、平均客室稼働率は6.1ポイント下落の79.8%。宿泊を伴う旅客に占めるホテル宿泊率は1.9ポイント下落の66.5%だった。

マカオでは、コタイ地区を中心にカジノ運営企業などによる大型カジノ・IR(統合型リゾート)施設の建設が同時並行で進められており、2020年頃までに相次ぎオープンを予定している。マカオの昨年12月末時点の営業中ホテル客室総数は約2.8万室だが、現在建設中または計画中のものを含め、2020年頃までにおよそ2倍の5.4万室となる見通し。

マカオでは新ホテルの開業ラッシュが続く。写真は今年(2015年)2月に開業したハーバービューホテル(資料)=マカオ・新口岸—本紙撮影

マカオでは新ホテルの開業ラッシュが続く。写真は今年(2015年)2月に開業したハーバービューホテル(資料)=マカオ・新口岸—本紙撮影

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