マカオ保安部門合同による大規模取り締まり実施…カジノ施設内外などで夜通し展開

 マカオ警察総局は12月3日午後11時から4日午前6時にかけて、「落雷19」作戦の一環として治安警察局、司法警察局、マカオ税関と合同で大規模取り締まりを実施。警察官及び税関職員310人と警察犬小隊6部隊が出動し、マカオ半島及びコタイ地区のカジノ施設内及び周辺エリアを中心に、ナイトクラブ、バーに対する巡回のほか、税関が沿岸と海上で密航に対する警戒を強化して臨んだ。保安部門合同による大規模取り締まりの実施は今年2回目。

 今回の取り締まりにおいて、1193人が調査対象となり、このうち128人(男44人、女84人)を詳細調査のため警察署へ同行させたとのこと。結果、中国本土出身の男女13人が違法な貨幣両替に従事、中国本土出身の男4人と香港人の女1人がオーバーステイ、中国本土出身の男1人が密入境であることがわかり、それぞれ関係部門に移送したという。

 「落雷作戦」は広東省公安庁、香港警務處、マカオ警察総局が長期にわたって連携して展開しているもので、越境組織犯罪の抑止と摘発、区域内の治安維持などが目的。

 マカオ警察総局では、継続してマカオの治安情勢を注視し、場所や方式を問わず様々な巡回及び取り締まりを実施すると同時に、広東省、香港、マカオの警務協力及び情報交流を強化し、越境犯罪の撲滅と区域間の安全と安定の維持に努めるとしている。

カジノ施設における取り締まり時の様子(写真:マカオ警察総局)

カジノ施設における取り締まり時の様子(写真:マカオ警察総局)

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