マカオ環境保護局が発泡スチロール製弁当容器の輸入禁止目指す方針…2021年上半期にも

 マカオ政府環境保護局(DSPA)の譚偉文局長は9月18日、一次性の発泡スチロール製弁当容器の輸入禁止について、法律改正を経て来年(2021年)上半期にも実現させるとした上、今後も継続して使い捨てプラスチック製品に対する制限措置を講じていく方針を示した。

 譚局長によれば、今年は地域社会におけるゴミの分別回収に重点を置いたプロモーションを展開しており、マカオに1200棟ある高層建築のうち、すでに740棟が分別回収に参加したとのこと。参加率と効果は理想的で、今年下半期にかけて環境保護に関する啓蒙スポットを増やすほか、固定回収スポットを補完するため移動回収車による資源ゴミの収集も視野に入れているとした。

 DSPAは18日にグリーンスクール及び環境保護スーパーマーケット認定スキームの表彰式を開催。参加39校のうち28校、83のスーパーマーケットのうち60店がそれぞれ受賞した。譚局長は参加者に対し、環境保護に取り組みを継続するとともに、その理念を伝承していってほしいと呼びかけた。

 近年、マカオでは環境保護に対する取り組みを官民が積極的に展開している。政府は昨年11月からビニール製レジ袋有料化をスタート。また、昨年初頭頃から大型カジノIR(統合型リゾート)や大手飲食チェーンが率先して使い捨てプラスティック製品を削減し、完全分解または再利用可能なエコ素材への代用品への切り替えを進めている。

マカオ政府環境保護局が開催したグリーンスクール認定スキーム表彰式の様子。最前列右五が譚局長=2020年9月18日(写真:DSPA)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  世界保健機関(WHO)は毎年5月5日を「世界手指衛生の日」と、グローバルな啓発活動を展開。マカオ…
  2.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  3.  マカオ政府地球物理気象局(SMG)は5月3日、今年(2024年)4月の天気レビューを発表。 …
  4.  国際展示会大手のリード・エグジビションズ(RX)は5月3日にマカオで会見を開き、今年(2024年…
  5.  マカオ政府財政局(DSF)が5月2日に公表した最新統計によれば、今年(2024年)4月前半の住宅…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun