中国、「2人目」出産申請145万件=2014年の一人っ子政策緩和後累計

近年、中国では年齢分布や男女比の不均衡が進んでいるとされ、中国政府はおよそ30年間続けてきた「一人っ子政策」を緩和し、昨年(2014年)3月から「2人目」の出産を許可する方針に転じた。

ただし、2人目の出産については、当局が定める第1子誕生からの時間や母親の年齢といった諸条件をクリアした上、多くの証明書などを揃えて許可申請を出し、認可を得る必要があり、ハードルは高いという。

マカオの日刊紙「澳門日報」が7月11日付紙面で中国・新華社北京電(10日)を引用して報じた記事によると、中国国家衛生・計画生育委員会が10日に開催した定例記者会見において、「2人目」の出産申請を提出した夫婦が今年5月までの累計で145万組に達し、このうち139万組の申請手続きが完了したことが明らかになったという。

2014年の中国の出生人口は2013年を47万人上回る1687万人となり、出生率も上昇したとのこと。

「2人目」の出産申請をする夫婦の数については、2014年7月、8月がそれぞれ月間15万組と多かったが、最近では8〜9万組に落ち着いているという。省市別の申請数では、河北省、遼寧省、浙江省、山東省、湖北省、重慶市、四川省の7省市で全国の55.2%を占めるという。

また、2014年末時点の中国の人口は13.68億人で、このうち労働年齢(15〜59歳)人口が9.3億人、老齢(60歳以上)人口が2.12億人を占めるとのこと。

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオにとって最大の旅客ソースとなる中国本土では5月1日から5日までが5連休(「五・一」労働節ゴ…
  2.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は4月26日、今年第一四半期(2024年1〜3月期)の雇用…
  3.  マカオの公共路線バスで4月25日午前0時から中国本土版のアリペイ、香港版のアリペイ、マカオ以外の…
  4.  近日、マカオを含む中国華南の珠江デルタ地域では大雨が続いている。  マカオ政府海事・水務局…
  5.  マカオ貿易投資促進局(IPIM)は4月24日、マカオにおけるMICE誘致状況のアップデートを明ら…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun