マカオのカジノで窃盗事件、テーブル上にあった別の客のチップ盗んだ中国本土出身の女逮捕

マカオの面積はおよそ32平方キロ。この小さな地域に、大小合わせて40軒ものカジノ施設が軒を連ねる。

マカオ司法警察局は5月27日、マカオ半島新口岸地区にあるカジノ施設のバカラのゲーミングテーブルで、テーブル上にあった別の客のゲーミング(カジノ)チップを盗んだとして、中国本土出身の女(35)を加重窃盗容疑で逮捕、送検したと発表した。

事件は5月27日午後1時頃に発生。テーブル上に額面1万香港ドルのチップ5枚=合計5万香港ドル(日本円換算:約70万円)相当=を置いていた女性客が近くのテーブルのゲーム展開に興味を示し、このうち1枚をベットしようと一瞬席を外した際、見知らぬ女が隙を突いて残る4枚のチップ=合計4万香港ドル(約56万円)相当=を持ち去ったという。被害者が一部始終を目撃しており、セキュリティスタッフとともに追跡を開始。カジノ施設外の花壇でこの女を取り押さえることに成功。警察官が駆けつけ、女の所持品を確認したところ、盗んだものとみられるチップ4枚が見つかったとのこと。

マカオのカジノ施設でテーブルゲームに参加する際、現金ではなくゲーミングチップを使用する。ゲーミングチップは少し分厚いコインのような形をしており、額面によって色やデザインが異なるが、いずれも小さく軽い。1枚10万香港ドル(約140万円)といった高額チップも存在する。

ゲーミングチップはカジノフロアにあるキャッシャーと呼ばれるカウンターで額面の現金と交換することができる。つまり、現金そのもの。マカオのカジノでは、しばしばゲーミングチップを狙った犯罪が発生している。

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

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