マカオのカジノIR運営大手サンズチャイナが7年連続で衛生キット制作…社会貢献活動の一環、累計28万個寄付

 米国ネバダ州ラスベガスに本拠地を置くカジノIR(統合型リゾート)運営大手ラスベガスサンズグループ(LVS)では、ラスベガス、マカオ、シンガポールなど世界で展開するカジノIR(統合型リゾート)の従業員と現地ボランティアが国際NPO(非営利団体)クリーン・ザ・ワールドと協力して衛生キット制作する国際社会貢献活動に取り組んでいる。

 LVS傘下のサンズチャイナ社は12月28日、同月初旬に同社が運営するIR「ヴェネチアンマカオ」のコタイエキスポホールに150人の従業員と250人の地元ボランティアが集合し、4万個の衛生キットを制作したと発表。チルドレン・インターナショナルを通じて支援を必要とするフィリピンの家庭に寄付贈られる予定とした。

 衛生キットはタオル、歯ブラシ、歯磨き粉、石鹸、シャンプー、リンス、エコバッグ、サンズチャイナ従業員からのメッセージカードで構成され、石鹸はホテル客室から回収した使用済み石鹸をリサイクルものという。

衛生キット制作会場の様子(写真:Sands China Limited)

 同社によれば、世界各地で必要とされる衛生キットの提供を通じ、健康状態の改善に協力するのが活動の目的とのこと。サンズチャイナからクリーン・ザ・ワールドへの衛生キットの贈呈がスタートしたのは2013年で、同種の活動はマカオの同業間では初の取り組みだったという。今年まで7年連続で実施し、これまでの累計制作数は28万個に上った。

 LVSは2014年にCSR(企業の社会的責任)活動「サンズケア」計画をスタートさせ、各地で地域社会への貢献や環境負荷軽減などに積極的に取り組む姿勢を示している。

衛生キットの制作のため集まったサンズチャイナの従業員ら(写真:Sands China Limited)

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