マカオ、カジノ必勝法伝授するとギャンブラーから金を詐取した自称「賭神」逮捕

 マカオ司法警察局は2月6日、ギャンブルの神を自称する中国本土出身の男(29)を巨額詐欺容疑で逮捕したと発表。

 被疑者はインターネットのSNSサイト上で「賭神(ギャンブルの神)」を自称し、カジノ必勝法を伝授するなどとして客集めをしていたとのこと。被害者の男性がこのサイトを通じて被疑者と知り合い、連絡を取り合う中、被疑者は一度も負けたことがなく、自作の教材も用意しているなどと説明した上、指導料として3万人民元(日本円換算:約50万円)を提示されたという。

 被害者は被疑者の話を信じ、指定の銀行口座に費用を振り込んだとのこと。その後、1月31日に中国本土からマカオを訪れ、被疑者と合流。カジノ施設へ行き、被疑者同伴の下、教え通りにベットしていくも、約1時間後には負けが込み、指導料として支払った3万人民元分を失ってしまったという。そこでようやく被害者は騙されたことに気づき、被疑者を取り押さえ、警察に通報。被疑者は駆けつけた警察官によって身柄を確保された。

 警察の調べに対し、被疑者は詐欺だったことを認めた上、必勝法どころかベッティングの方法すら詳しく知らなかったとし、ギャンブル名目で金をだまし取るのが目的だったなどと供述したとのこと。被害額が大きいことから、巨額詐欺罪で検察院送致する方針とした。

 世界最大のカジノ都市マカオでは、しばしば同様の詐欺事件が報告されている。

ゲーミングチップとバカラテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

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