マカオが中国復帰23周年迎える

 きょう(12月20日)、1999年12月20日にマカオがポルトガルから中国に返還され、一国二制度の下、マカオ特別行政区が発足してから23周年の記念日を迎えた。

 マカオ特別行政区政府は同日午前8時からマカオ半島新口岸地区の金蓮花広場で国旗・区旗掲揚式典を開催。賀一誠(ホー・ヤッシン)行政長官が代表を務め、会場には中国中央マカオ出先機関の要職者やマカオ各界の代表者らが出席した。

 午前9時30分からはマカオ半島南部にある中葡展覧館(中国・ポルトガル語圏諸国商業貿易協力サービスプラットフォームコンプレックス)で政府主催の祝賀レセプションが開催された。

マカオ返還23周年記念日の朝に開催された国旗・区旗掲揚式=2022年12月20日、金蓮花広場(写真:GCS)

 賀行政長官は祝賀レセプションのスピーチにおいて、これまで3年にわたって新型コロナの影響を受け、マカオの経済、民生、雇用は大きな打撃を受けたが、コロナ感染者数、重症者数、死亡者数を低く抑えることができたとした上、(直近の)防疫措置の調整(事実上の緩和)による新たな情勢の中でも、重症化及び死亡率の低減を図るための施策を最大限講じていくと述べた。また、最悪の時期は過ぎ去り、人的流動制限の段階的緩和、次期カジノライセンス入札手続きの完了、経済多元化戦略の着実な実施により、この先はポストコロナの新たな発展ステージへ移行すると、明るい見通しを示した。

 なお、マカオとともに中国の特別行政区となっている香港が英国から中国に返還されたのは、マカオからおよそ2年半前の1997年7月1日のこと。来年(2023年)は返還26周年を迎える。

マカオ返還23周年祝賀レセプションでスピーチを行うマカオ特別行政区の賀一誠行政長官=2022年12月20日、中葡展覧館(写真:GCS)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は4月30日、中国本土の警察当局と連携し、「練功券」と呼ばれる銀行員のトレーニン…
  2.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  3.  マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は5月1日、今年(2024年)4月の月次カジノ売上(粗収益、…
  4.  マカオでは例年通り5月1日に海開きを迎えた。10月31日までがマカオの遊泳シーズンとなる。 …
  5.  マカオにとって最大の旅客ソースとなる中国本土で5月1日から5日までが5連休(「五・一」労働節ゴー…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun