マカオのタクシー料金3年ぶり値上げ…初乗り運賃12%アップなど

マカオ政府交通事務局(DSAT)は7月17日に記者会見を開き、今年(2017年)7月23日午前0時からタクシー料金の値上げを実施すると発表した。値上げは2014年以来、3年ぶりとなる。

具体的な値上げの内容については、初乗り運賃(1600mまで)が現行の17パタカ(日本円換算:約238円)から約12%の値上げとなる19パタカ(約266円)に。また、初乗り1600mを超えた分については、現行の260mごとに2パタカ(約28円)の追加から、240mごとに変更となる。このほか、マカオ国際空港、タイパフェリーターミナル、マカオ大学横琴キャンパスから乗車した際には5パタカ(約70円)の追加料金が徴収される。

トランクへの荷物搭載にかかる1個あたり3パタカ(約42円)、タイパ島からコロアン島及びマカオ半島からコロアン島へ向かう際にかかる2パタカ、5パタカ、乗車中の乗客都合による停車待機時間1分あたりにかかる2パタカといった費用については変わらない。

DSATでは、今回の値上げの理由として、インフレと車両メンテナンスコストの増大を考慮したものであるとした。

なお、マカオのタクシー台数は今年4月1日に無線配車型のラジオタクシー100台が追加されたことなどを受け、前年から350台増の1600台体制となっているとのこと。

DSATによるタクシー料金値上げに関する記者会見の様子=2017年7月17日(写真:DSAT)

DSATによるタクシー料金値上げに関する記者会見の様子=2017年7月17日(写真:DSAT)

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