マカオの19年7月新規住宅ローン承認額約641億円…前月から21.0%減=直近3ヶ月平均では17.8%増の約654億円

 マカオ政府金融管理局が9月11日に発表した今年(2019年)7月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが2ヶ月ぶりに下落に転じ、商業不動産向けは2ヶ月連続の下落となった。

 今年7月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から21.0%減の48億マカオパタカ(日本円換算:約641億円)。対前月では2ヶ月ぶりのマイナス。このうち、98.6%を占めたマカオ居民(=マカオ居留権保有者)向けは前月から21.0%減となる47億マカオパタカ(約627億円)。また、非居民向けについては22.2%減の6700万マカオパタカ(約9億円)だった。直近3ヶ月でみると、今年5月から7月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は49億マカオパタカ(約654億円)で、4月から6月との比較で17.8%増。

 また、プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から34.0%減の3億マカオパタカ(約40億円)。前年同月比では51.3%減。

 新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から33.3%減となる27億5000万マカオパタカ(約367億円)。こちらは対前月で2ヶ月連続マイナス。このうち、98.8%を占めたマカオ居民向けは32.3%減となる27億1000万マカオパタカ(約362億円)。非居民向けについても69.3%減となる3300万マカオパタカ(約4億円)にとどまった。今年5月から7月の月次平均値は48億マカオパタカ(約641億円)で、4月から6月との比較で12.3%減。

 今年7月末時点の住宅ローン融資残高は前月から0.6%、前年同月から12.3%のそれぞれ増となる2256億マカオパタカ(約3兆0138億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は93.2%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.8%増、非居民については1.8%減。

 商業物件向けローン融資残高は複数の大型貸付案件の完済があった関係で前月から4.0%、前年同月から8.1%のそれぞれ減となる1836億マカオパタカ(約2兆4527億円)に。このうち、マカオ居民が占める割合が93.4%。マカオ居民向けの商業物件ローン融資残高は前月から4.3%減、非居民については0.3%増。

 今年7月末締めの住宅ローン延滞率は0.22%で、前月から横ばい、前年同月から0.03ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は0.30%で、前月から0.02ポイント、前年同月から0.16ポイントのそれぞれ上昇だった。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2018年1月本紙撮影

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2018年1月本紙撮影

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