マカオカジノIR運営ウィンマカオが2020年上期業績発表…コロナ禍で大幅減収減益に

 マカオでウィンマカオ(マカオ半島新口岸地区)及びウィンパレス(コタイ地区)の両カジノIR(統合型リゾート)施設を運営するウィンマカオ社はマカオ時間8月15日、今年上期(2020年1〜6月)の業績を発表。

 今年上期の営業収入は前年同期比79.2%減の約39.65億香港ドル(日本円換算:約545億円)にとどまった。このうちカジノ収入は82%減の約29.75億香港ドル(約409億円)。株主に帰属する純利益は約39.18億香港ドル(約539億円)の赤字となった。前年同期は28.16億香港ドル(約387億円)の黒字だった。

 同社はプレス発表資料の中で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)大流行の状況は絶えず変化しており、現時点で旅行に関する制限や要求の一層の緩和時期は決まっておらず、マカオのインバウンド旅客数が顕著に増加するまでグループの業務量は明確な改善がないものと予想されるとした。

 マカオのインバウンド市場をめぐっては、中国広東省珠海市居民を対象にしたビザに相当するマカオ渡航許可(個人・団体観光旅行)の発給が8月12日から再開。特殊な状況が発生しなければ同月26日から広東省、9月23日から中国本土全域に拡大するとするスケジュールも発表されている。ただし、外国人の入境禁止緩和については未定とされたままという状況。

大型カジノIR「ウィンパレス」(資料)=マカオ・コタイ地区、2020年5月本紙撮影

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