マカオ、新型コロナワクチン接種率は約4割…免疫の壁構築には遠く=香港との隔離検疫免除での往来実現へ向けた準備進む

 マカオでは、比較的早期に新型コロナウイルス感染症の封じ込めに成功しており、市中感染確認例は無症状感染者を含めて約480日連続ゼロを維持している。

 2月上旬から新型コロナワクチン接種もスタートしており、すでに広く市民が接種を受けることができる体制が整っている。

 マカオ政府社会文化庁の歐陽瑜(オウヤン・イウ)長官は7月20日に囲み取材を受けた際、マカオにおけるワクチン接種率は4割近くとなったが、免疫の壁を構築するのに必要とされる8割水準には遠く及ばないとし、ワクチン接種率アップが域外との往来正常化を進める要件にもなるとし、市民に対して積極的な接種検討を呼びかけた。

 ワクチン接種予約はピーク時に1日1万人超に達したものの、近日は2000人程度にとどまっているという。

 また、中国本土との間での一層の往来制限の緩和と香港との間での隔離検疫免除での往来再開に向け、三地の当局間で密接にコミュニケーションを取っているとのこと。中央から国家衛生健康委員会の専門家チームを招聘し、マカオの各種防疫措置に関するレビューとフィードバックを受けることで、香港との隔離検疫免除での往来、中国本土との一層の往来制限緩和の実現を推進していくとした。

囲み取材に応じるマカオ政府社会文化庁の歐陽瑜長官=2021年7月20日(写真:GCS)

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