香港、新型コロナ新規陽性者18人…市中は11人、ハムスターからヒトへの伝播出現か=1/18

(2022/01/18 19:14 配信)

珠江デルタ

 人口約740万人の香港では、2020年11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、2021年5月にかけて状況が落ち着き、同月末までに終息した。

 6月以降も外遊歴のない人(多くが空港業務従事者)の散発的な感染確認があったものの、長く市中における連鎖的な伝播は出現していなかったが、大晦日に検疫規則違反のキャセイパシフィック航空の男性クルーをきっかけとしたレストラン「望月樓」店内での伝播が出現したことが判明し、83日にわたって続いた市中感染確認例ゼロ記録がストップ。年初には別のキャセイ航空クルーを発端とした感染連鎖伝播チェーン(いずれもオミクロン変異株)も見つかり、連日新たな陽性者が相次いでおり、流行第5波が始まったものとみられる。

 香港衛生当局の発表によれば、1月18日午前0時時点集計の単日の新規陽性者は18人で、内訳は輸入関連性を含む市中が11人、輸入性(海外からの入境者)が7人。単日の新規陽性者が2桁となるのは2日ぶり。

 輸入関連性を含む市中の陽性者11人のうち9人は交差感染の存在が判明した九龍・油麻地地区にある隔離検疫用ホテル「シルカ・シービュー・ホテル」に滞在歴があり、先に感染確認されたパキスタン籍の女性の密接接触者で、患者が所定の隔離検疫期間を終えた後(この時点では感染確認されていない)に暮らした家の同住者と訪問した家庭のメンバーら。また、17日に店員1人のデルタ変異株感染確認例があったペットショップの客が含まれる。

 初歩陽性者は約10人。市中のケースでは、上述のパキスタン席の女性が隔離検疫後に暮らした家のあるマンションの別フロア(上下関係にある)の2人が含まれ、垂直伝播が発生した可能性が指摘されている。これとは別に、感染経路不明の幼稚園教員が1人、上述のペットショップの客の配偶者がいるとのこと。

 このペットショップ店員について、当初は感染経路不明とされていたが、店舗で展示・販売され、患者が世話をしていたハムスターからの伝播だった可能性が浮上。香港当局の調査で、店内の複数のハムスターの個体及びハムスター関連の環境サンプルから新型コロナウイルスが検出された。このハムスターはオランダから輸入されたもので、倉庫の環境サンプルについても陽性のものがあったという。これを受けて、ハムスターを取り扱う全ペットショップが閉鎖とされ、(陽性となったハムスターが輸入された)昨年12月22日以降に香港のいずれかの店でハムスターを購入した市民に対して当局へ個体を引き渡した上でウイルス検査を受けるよう求めた。陽性及び初歩陽性者に含まれるペットショップの客と配偶者については、1月4日に店舗を娘が訪れハムスターを購入し、その4日後にゲージの交換のため母親(陽性者)同伴で再訪。滞在時間は10〜15分程度で当該店員が応対したが、近距離ではなかったとのこと。

 目下、香港では市中で出現した陽性者及び初歩陽性者の住居のあるマンション同棟住民や立ち寄り先に居合わせた人が次々と強制検疫(検疫センターでの隔離検疫)あるいは強制ウイルス検査の対象となっており、域内におけるソーシャルディスタンス措置、水際措置の引き締めも進む状況。近日では、水際措置の強化を受けて輸入性事案が大幅減となっており、輸入性を含む市中事案は連日出現するものの、低位を維持している状況。1月初旬以降はオミクロン変異株の伝播が主で、伝播チェーンはほぼ追跡できているが、見えない伝播チェーンが存在する可能性も排除できないとし、警戒が続いている。

 このほか、香港の1月17日午後8時時点のワクチン接種率は76.5%(1回目の接種完了)、70.2%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は1055万4513回、1日あたり接種回数は4万0714回(7日移動平均値3万9353回)。香港ではワクチンが充足している状況で、政府は昨年9月末までに免疫の壁を構築するのに必要とする目標の接種率7割(1回目接種完了)を突破できるとする見通し示していたが、9月以降は接種回数の低迷が顕著で、11月23日にようやく達成された。11月11日から3回目の接種(ブースター接種)がスタートし、上述の接種回数には3回目も含んだものとなっている。3回目の累計接種回数は67万6891回。市中感染確認例が相次ぎ出現したことで、年初から再び接種回数が上向きに転じている。

香港のイメージ=香港島・中環にて本紙撮影

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