マカオ、海外労働者数が急減…8年ぶり最少の15.8万人に=2022年7月

 ゼロコロナ政策を堅持するマカオでは、依然として厳格な水際措置が講じられており、インバウンド旅客数の低迷が長期化する中、経済にも大きな影響が生じている。

 今年6月中旬から7月末にかけて市中でオミクロンBA.5のアウトブレイクが出現したことを受けて、最新の雇用統計(5〜7月)ではマカオ居民(ローカル)の失業率は過去最悪に。一方で、雇用の調整弁となる海外労働者の数は急減した。

 マカオ政府労工局発表資料によれば、今年7月末時点の海外労働者数は対前月4568人減の15万7823人で、2014年6月以降の最少だった。すべての業界で減少しており、最も減少幅が大きかったのがホテル業。1488人減の3万8336人に。以下、建設業が932人減の2万8099人、不動産・ビジネスサービス業が516人減の2万2284人。当局が発給済みの海外労働者雇用枠は20万0700人分に対して海外労働者数が15万7823人であり、雇用比率にして78.6%だった。

 インバウンド旅客数の目に見える回復時期が読めない中、企業側も雇用に対して慎重にならざるを得ない状況となっている。

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は4月26日、今年第一四半期(2024年1〜3月期)の雇用…
  2.  マカオの公共路線バスで4月25日午前0時から中国本土版のアリペイ、香港版のアリペイ、マカオ以外の…
  3.  近日、マカオを含む中国華南の珠江デルタ地域では大雨が続いている。  マカオ政府海事・水務局…
  4.  マカオ貿易投資促進局(IPIM)は4月24日、マカオにおけるMICE誘致状況のアップデートを明ら…
  5.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…

注目記事

  1.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun