マカオのカジノ売上が2ヶ月連続100億パタカの大台乗せ…2月単月約1736億円=回復持続

 マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は3月1日、最新の月次カジノ売上(粗収益、Gross Gaming Revenue=GGR)統計を公表。

 今年(2023年)2月の売上は前年同月比33.1%増の103.24億パタカ(日本円換算:約1736億円)となり、2ヶ月連続で100億パタカの大台に乗った。対前月では10.8%減。ただし、コロナ前の2019年同月からは59.3%減。

 2月の営業日は28日間で、1月と比較して3日間少ない。2月の1営業日あたりの平均売上は3.69億パタカ(約62.1億円)で、1月から0.04億パタカ(約0.67億円)減。なお、新型コロナの影響が生じて以降では、2022年7月の0.13億パタカ(約2.2億円)及び2020年第2四半期の0.23億〜0.56億パタカ(約3.9億〜9.4億円)が底だった。

 マカオは長くゼロコロナ政策を維持してきたため、インバウンド旅客数の低迷がカジノ売上にも影響した。しかし、昨年12月から事実上ウィズコロナ政策へ転換され、今年1月8日からは水際措置も大幅緩和となった。以降、インバウンド旅客数が急回復している状況。今年1月は観光ピークシーズンの春節ホリデーがあり、2月は閑散期にあたるがインバウンド旅客数が底堅く推移したため、単日平均カジノ売上についても対前月で大きな落ち込むには至らなかった。

 今年1〜2月累計のカジノ売上は前年同時期から55.3%増の219.04億パタカ(約3683億円)。変動率は前月時点から27.2ポイント縮小。

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の夜景(資料)=2020年7月本紙撮影

【資料1】2023年のマカオの月次カジノ売上の推移(カッコ内は前年比)
・1月:115.80億パタカ=約1945億円(82.5%減)
・2月:103.24億パタカ=約1736億円(33.1%増)
>1〜2月累計:219.04億パタカ=約3683億円(55.3%増)

【資料2】2013年〜2022年のマカオの年間カジノ売上の推移(カッコ内は前年比)
・2013年:3607.49億パタカ=約6兆0579億円(18.6%増)*ピーク時
・2014年:3515.21億パタカ=約5兆9030億円(2.6%減)
・2015年:2308.40億パタカ=約3兆8764億円(34.3%減)
・2016年:2232.10億パタカ=約3兆7483億円(3.3%減)
・2017年:2657.43億パタカ=約4兆4625億円(19.1%増)
・2018年:3028.46億パタカ=約5兆0856億円(14.0%増)
・2019年:2924.55億パタカ=約4兆9111億円(3.4%減)
・2020年:604.41億パタカ=約1兆0150億円(79.3%減)
・2021年:868.63億パタカ=約1兆4587億円(43.7%増)
・2022年:421.98億パタカ=約7086億円(51.4%減)

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