マカオのカジノ売上、直近7四半期で初めてマイナス幅縮小=第2四半期ギャンブル統計

マカオ政府のギャンブル監理部門にあたるDICJは7月18日、今年第2四半期(2016年4〜6月期)のギャンブル統計を公表。カジノ売上は前年同期比9.2%減の516.11億パタカ(日本円換算:約6837億円)で、直近7四半期で初めてマイナス幅が縮小した。

カジノ以外のギャンブル売上については、ドッグレースが31.3%減の0.22億パタカ(約2.9億円)、競馬が19.6%減の0.37億パタカ(約4.9億円)、サッカーくじが14.3%増の1.6億パタカ(約21.2億円)、バスケットボールくじが14.3%増の0.32億パタカ(約4.2億円)、中国式ロトが前年同水準の0.02億パタカ(約0.3億円)など。今年第2四半期マカオのギャンブル総売上は9.2%減の518.64億パタカ(約6872億円)となった。

カジノ売上の内訳をみると、VIPルームが15.7%減の265.98億パタカ(約3524億円)で、全体に占める割合は51.5%まで低下している。一方、マスゲーミング(いわゆる平場)は1.1%の微減にとどまった。特筆すべき点としては、マカオのカジノ売上がダウントレンドにある中、マスゲーミングのバカラが0.2%増の186.47億パタカ(約2471億円)、ライブマルチゲーミングが11.5%増の5.62億パタカ(約74億円)とプラスを記録したことが挙げられる。

今年第2四半期のスロットマシン台数は第1四半期から591台減となる1万3706台、売上は前年同期比11.3%、第1四半期比8.1%のそれぞれ減となる26.27億パタカ(約348億円)。ゲーミングテーブル数は前年同期から184台増、第1四半期から89台減の5998台。

なお、マカオの上半期のカジノ売上はの1077.87億パタカ(約1兆4283億円)、総ギャンブル売上は1082.53億パタカ(約1兆4344億円)で、いずれも前年の同じ時期から11.4%減。

カジノのイメージ(資料写真)—本紙撮影

カジノのイメージ(資料写真)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  2.  マカオ政府地球物理気象局(SMG)は5月3日、今年(2024年)4月の天気レビューを発表。 …
  3.  国際展示会大手のリード・エグジビションズ(RX)は5月3日にマカオで会見を開き、今年(2024年…
  4.  マカオ政府財政局(DSF)が5月2日に公表した最新統計によれば、今年(2024年)4月前半の住宅…
  5.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun