国際学習到達度調査、マカオは数学・科学分野で上位=カジノ税で潤う、教育へ資源投下

OECD(経済協力開発機構)は12月6日、世界72の国と地域の15歳(1999年生まれ)約54万人を対象として2015年に実施したPISA(国際学習到達度調査)の結果を公表。

マカオは科学的リテラシーが529点で6位、リーディングリテラシー(読解力)が509点で12位、数学的リテラシーが544点で3位だった。また、PISAはカナダ、デンマーク、エストニア、香港と並んでマカオを上質かつ公平な教育を有する5ヶ国・地域の1つと評価した。

マカオ政府教育青年局(DSEJ)によれば、マカオの調査サンプル数は約4400人。科学的応用力、数学的応用力は前回調査(2012年)からポイントを上げ、読解力は横ばいだった。成績は引き続き「男低女高」の傾向が顕著だったという。

マカオはカジノ税という潤沢な財源を持ち、政府が教育に対して多大な資源を投下していることでも知られる。

なお、シンガポールが3分野でいずれもトップ。日本は科学的リテラシーが538点で2位、リーディングリテラシー(読解力)が516点で8位、数学的リテラシーが532点で5位だった。

マカオ政府教育青年局によるPISA評価結果報告記者会見=2016年12月6日(写真:DSEJ)

マカオ政府教育青年局によるPISA評価結果報告記者会見=2016年12月6日(写真:DSEJ)

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