マカオカジノIR運営MGMチャイナHDが17年通期及び第4四半期業績発表…日本コンテンツが集客増に寄与

マカオのカジノ経営ライセンスを保有する6陣営の一角、MGMチャイナホールディングスは2月20日、昨年(2017年)通期及び第4四半期の監査前業績を発表。

同社発表資料によれば、昨年通期の売上高は前年から3.4%増の154億香港ドル(日本円換算:約2118億円)、調整後EBITDAは2.2%増の46億香港ドル(約633億円)、純利益は23.3%減の23億香港ドル(約316億円)。

昨年第4四半期については同年第3四半期から売上高が16%増の43億香港ドル(日本円換算:約591億円)。調整後EBITDAは23%増の13億香港ドル(約179億円)で、マカオののカジノ売上成長率の8%を上回った。

なお、昨年12月から日本のウルトラテクノロジスト集団「チームラボ」が手がけるデジタル技術を駆使した体験型知育エキジビション「未来の遊園地」を開催したことで、1日あたり約2000人の訪問客上乗せ効果があったとした。同展は今年2月28日までの開催となっている。

同社は今年2月13日、およそ270億香港ドルを投じた新IR(統合型リゾート)開発プロジェクト「MGMコタイ」をオープンしたばかり。昨年第4四半期時点で営業中のIR施設はマカオ半島新口岸地区の「MGMマカオ」のみで、昨年12月に開業10周年を迎えた。

「MGMマカオ」(資料)=マカオ・新口岸地区-本紙撮影

「MGMマカオ」(資料)=マカオ・新口岸地区-本紙撮影


「MGMコタイ」(資料)=マカオ・コタイ地区-本紙撮影

「MGMコタイ」(資料)=マカオ・コタイ地区-本紙撮影

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