最低時給30パタカに―ビル清掃及び警備職

マカオ政府行政会は6月12日、ビル管理業における清掃及び警備職の最低賃金について、時給30パタカ(日本円換算:約383円)、日給240パタカ(約3,067円)、月給6,240パタカ(約79,731円)とする法案がまとまったことを発表。現在、マカオでは約1万8千人が同職種に就いている。

マカオ政府では、政府が発注する清掃及び警備サービスについて、2007年から先行して最低賃金措置を試験導入してきた。数年の実践と昨年開催した公聴会の反応などを考慮した結果、今回の同職種への最低賃金の立法化に踏み切った。最低賃金については毎年一度の見直しを検討している。

今後、この法案については立法会での審議を経て、公布後満180日で施行となる。

マカオではこの他の業種、職種について法定最低賃金の導入がなされておらず、政府は対象の拡大などを検討している。一方、マカオでは景気の良さを反映して賃金が上昇傾向にあり、失業率も過去最良水準をキープしている状況。

マカオ政府は労働環境の改善を進める(写真はイメージ)―本紙撮影

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