マカオ国際空港、2025年1〜9月累計の旅客輸送量は550万人…前年同時期から4%減
- 2025/10/29 10:49
- 産業・経済
このほどマカオ国際空港運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)が公表した資料によれば、今年(2025年)1〜9月累計の同空港の旅客輸送量は前年同時期から4.25%減の549万9346人(延べ、以下同)で、コロナ前2019年同時期と比較した回復率は76.0%だったとのこと。
第3四半期(7〜9月)に限ると、188万7134人で、前年同時期から6.26%減、2019年同時期と比較した回復率は74.9%。また、年初来の月別の旅客輸送量をみると、1月と9月を除き、すべて前年を下回る状況。
マカオ政府統計・センサス局の最新統計によれば、今年1〜9月累計のインバウンド旅客数は前年同時期から14.5%増の2967万1070人、2019年同時期と比較した回復率は98.2%に達している。ただし、インバウンド旅客全体に占める入境ルート別の割合をみると、空路は7.5%にとどまり、また空路のインバウンド旅客数は3.5%減に。アフターコロナでマカオ国際空港でも復便や新規就航が相次ぐ中だが、中国本土の近隣都市や香港の空港を経由して陸路マカオとの間を往来する利便性の向上による選択肢の多様化などもあり、旅客の動向に変化が生じているものとみられる。
マカオ国際空港はタイパ島の北東部にあり、ポルトガル統治時代の1995年に開港。東南及び東北アジアとの短・中距離路線が主で、LCCの誘致に積極的なことでも知られる。2019年の年間旅客数は961万1427人で、2012年から8年連続の伸長、開港以来最多記録を2015年から5年連続の更新していたが、2020〜2022年はコロナ禍で旅客数が低迷を余儀なくされた。2023年以降はアフターコロナで回復が進んでいるものの、今年についてはCAMが年初に示した見込み値の850万人達成は微妙となっている。























