マカオの新IRスタジオ・シティはVIPルームなし、カジノテーブル認可数250台=マカオ経済財政庁長官明かす

今月(10月)27日にマカオ・コタイ地区に開業を予定している大型IR「スタジオ・シティ」のゲーミング(カジノ)テーブル認可数が250台であることがわかった。

マカオ政府経済財政庁のライオネル・リョン(梁維特)長官は20日午後、地元メディアの取材に対し、スタジオ・シティに対して250台の新規ゲーミングテーブル配分認可を行うとコメント。200台が開幕時、50台は来年(2016年)1月1日付けでの認可とのこと。さらに、スタジオ・シティがジャンケットと呼ばれる仲介業者を入れず、VIPルーム業務を行わないことも明らかにした。マカオのカジノ施設でVIPルームを全く設置しないことは異例となる。

また、今年5月に第2期拡張オープン済みのギャラクシーマカオに対しても100台の追加配分を行うとのこと。こちらは半分を即日、残る半分は来年1月1日付での認可とのこと。オープン時に150台の認可を得ていることから、今回の追加によって合計250台となり、スタジオ・シティと肩を並べる。

マカオでは、カジノフロアに設置するゲーミングテーブル台数がカジノ監理当局による認可制となっている。最新データによると、今年(2015年)第2四半期末時点のマカオのゲーミングテーブル数は5814台。なお、マカオ政府は2013年から10年間、毎年平均のカジノテーブル台数の増加率を3%以内とし、認可にあたってノンゲーミング(非カジノ要素)に対する投資規模を審査基準とする原則を打ち出している。リョン長官は今回の2施設に対する新規配分数は原則に沿った上での判断であるとし、カジノ運営企業に対して地元中小企業へのサポート、家族で楽しめるレジャー要素のさらなる拡充を希望すると付け加えた。

スタジオ・シティ及びギャラクシーマカオに対する新規ゲーミングテーブル認可数についてコメントするマカオ政府経済財政庁のライオネル・リョン(梁維特)長官=10月20日(写真:GCS)

スタジオ・シティ及びギャラクシーマカオに対する新規ゲーミングテーブル認可数についてコメントするマカオ政府経済財政庁のライオネル・リョン(梁維特)長官=10月20日(写真:GCS)

スタジオ・シティのカジノフロア(資料)=2015年8月、工事中の現場にて本紙撮影

スタジオ・シティのカジノフロア(資料)=2015年8月、工事中の現場にて本紙撮影

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