訪マカオ外客数、2年連続3千万人上回る見通し=過去最高記録の前年からは微減

マカオは人口64万人、面積30平方キロ(山手線の内側の約半分と同じ)という小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリなどの国際イベントが数多く開催されるアジア有数の観光都市として知られる。

昨年(2014年)の訪マカオ外客数(中国本土、香港、台湾含む)は過去最高となる3152万人(のべ、以下同)に達し、初めて3千万人の大台を突破した。ちなみに、同年の訪日外客数は1341万人で、人口や面積を考慮するとマカオの数値が飛び抜けて大きいことがわかる。

今年に入って以降、訪マカオ外客数は微減で推移している。統計が発表されている今年1〜10月の累計をみると、前年同期比2.6%減の2549万人となっている。このうち、中国本土本土からの旅客は3.5%減の1703万人で、全体に占める割合は66.8%。

マカオの日刊紙澳門日報が12月14日付紙面で報じた記事によると、マカオ政府旅遊局(観光局)のマリア・エレナ・デ・セナ・フェルナンデス局長は12月13日、今年の訪マカオ外客数について、3千万人の大台を上回るとの見通しを明らかにしたとのこと。フェルナンデス局長は、その理由について、11月から12月にかけてマカオグランプリ、マカオ国際マラソン、ラテンパレード、クリスマスイルミネーションといった大型イベントが相次ぎ開催されていることを受け、旅客の訪マカオ意欲が高まっていることから、この2ヶ月で累計マイナス幅が縮小すると説明したという。

なお、昨年マカオを訪れた日本人旅客は前年比3.2%増の30万人、今年1〜10月の累計では前年同期比8.8%減の25万人。

マカオを代表する観光名所の1つ、世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)—本紙撮影

マカオを代表する観光名所の1つ、世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)—本紙撮影

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