マカオ、寺院境内室内における終夜の線香焚きが禁止に=防火措置の一環

昨年(2016年)2月、マカオの世界遺産・媽閣廟の正殿にあたる正覚禅林で照明器具のショートが原因とみられる火災が発生し、建物の大半が焼失する多大な被害が出たことは記憶に新しい。

マカオ政府文化局(ICM)は1月7日、寺院の消防管理に関する対策会議を開催し、市内32の寺院の代表者らに対して農暦新年(旧正月、2017年は1月28日が元旦にあたる)から「境内室内における終夜の線香を焚きの禁止及び夜間の電源オフ必須化」を全面実施する方針を示した。

また、今後、消防局との合同定期巡回を通じて防火措置の実施状況を確認するとともに、管理者のルール違反により事故が発生した場合には、刑事責任を追及するとした。

火災の影響で激しい損傷を受けた媽閣廟を視察するマカオ政府社会文化庁のアレクシス・タム長官ら関係者一行=2016年2月10日(写真:ICM)

火災の影響で激しい損傷を受けた媽閣廟を視察するマカオ政府社会文化庁のアレクシス・タム長官ら関係者一行=2016年2月10日(写真:ICM)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は7月26日、同局の管轄下にある特警隊が同月27日午前9時から正式にタイパ島北安…
  2.  マカオで複数のカジノIR(統合型リゾート)を運営するサンズチャイナ社は7月25日、今年第2四半期…
  3.  マカオ・コタイ地区にある東亜運動会体育館(通称:マカオドーム)で7月26日午後、マカオ警察総局と…
  4.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は7月26日、今年第2四半期(2024年4〜6月期)の雇用…
  5.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…

ピックアップ記事

  1.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun