マカオ、レジ袋有料化法の草案まとまる…1枚約14円=使用量半減見通し

世界的に環境意識が高まる中、マカオでもその一環としてビニール製レジ袋有料化へ向けた取り組みが進められている。

マカオ特別行政区行政会の梁慶庭広報官は3月14日、行政会で「ビニール製レジ袋提供制限法」の草案がまとまったと発表。レジ袋の有料化を盛り込み、客が必要とする場合に店舗が徴収する金額は1枚あたり1マカオパタカ(日本円換算:約14円)とした。金額設定については、事前に実施したパブリックコメント(意見募集手続き)を通じてコンセンサスを得られたとして判断したという。

ビニール製レジ袋の定義は、一部または全部にビニール素材が使われているもの全般とし、客から徴収したレジ袋代金は店舗に属するとした。

なお、パッケージ化されていない商品、非機密包装食品及び薬品は例外扱いとなり、例えば公設市場で包装されていない野菜を購入した客に対して、店舗側はこれまで通り無償でレジ袋を提供することができる。

法律に違反してビニール製レジ袋の無償提供を行なった場合の罰金は1000パタカ(約1万4000円)とした。

今後、法案は立法会で審議、採決され、公布後90日後に施行される予定。環境保護局が90日間の過渡期を使って周知徹底を進めるという。環境保護局によれば、法律施行初期の段階でビニール製レジ袋の使用量は半減する見通しとのこと。

マカオのお隣の香港では、2015年4月1日からビニール製レジ袋有料化が全面実施されている。レジ袋1枚あたりの徴収金額は0.5香港ドル(約7円)。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…
  2.  マカオ政府地球物理気象局(SMG)は5月3日、今年(2024年)4月の天気レビューを発表。 …
  3.  国際展示会大手のリード・エグジビションズ(RX)は5月3日にマカオで会見を開き、今年(2024年…
  4.  マカオ政府財政局(DSF)が5月2日に公表した最新統計によれば、今年(2024年)4月前半の住宅…
  5.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun