マカオで3日連続はしか感染例確認…新たに医療関係者の女性2人=今年計30人に

マカオ政府衛生局(SSM)は4月4日夜にプレスリリースを発出し、同日新たに2人の麻疹(はしか)感染者を確認したと発表した。はしか感染者の確認は3日連続。

4月4日に新たに確認された患者は私立総合病院の鏡湖醫院に放射線技師として勤務する女性(29)と公立総合病院の仁伯爵綜合醫院(通称:山頂醫院)の小児科救急外来に看護師として勤務する女性(30)の2人。

前者は潜伏期間にあたる3月23日から4月1日まで休暇で広東省珠海市に滞在しており、SSMでは滞在先で感染した輸入性感染例とし、先に鏡湖醫院で院内感染が拡大した事例とは無関係と判断。患者は中国本土出身だが、はしかワクチン摂取歴があるとのこと。発熱の症状が出て以降、出勤していないという。後者は、3月17日及び18日にかけて、勤務先で輸入性はしか感染患者の生後11ヶ月の男児の看護にあたっており、SSMでは輸入関連性感染例と判断。患者はマカオ生まれのマカオ人だが、幼少期を台湾で過ごしており、はしかワクチンの接種歴は不明といい、発病直前に接種を受けたばかりだったとのこと。患者は発熱の症状が出て以降、出勤していないという。

マカオにおけるはしか感染確認例の確認数は、昨年は3例のみだったが、今年に入って以降は、今回のケースを含めて、すでに計30例(輸入性12例、輸入関連性18例)に上る。4月2日までに感染が確認された27人はすでに回復し、退院しているという。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局(SSM)は5月2日夜、マカオ域内で今年(2024年)2人目の輸入性デング熱感染…
  2.  澳門海關(マカオ税関)は4月30日、同月29日にマカオ半島北部・關閘エリアの商業ビル、如意閣商場…
  3.  マカオでは、5月1日から新増訂版の「食品添加物使用基準」が適用開始となった。  食品安全行…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  5.  英「タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE)」は当地時間の4月30日、THEアジア大学ラン…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun