マカオ19年第1季雇用統計、総体失業率1.7%維持…過去最良水準=月給中位数は約23.5万円

マカオ政府統計調査局は4月29日、今年第1四半期(2019年1〜3月期)の雇用統計を公表。総体失業率は1.7%、マカオ居民(マカオ居留権保有者)に限った失業率は2.3%で前回調査(昨年12〜今年2月期)からいずれも横ばい。不完全雇用率は0.1ポイント下落の0.4%だった。

マカオの総体失業率は2015年2〜4月期までおよそ1年半にわたって過去最良水準の1.7%を記録した後、3〜5月期から5〜6月期まで1.8%、6〜8月期から16年10〜12月期まで1.9%、16年11月〜17年1月期から7〜9月期まで2.0%、17年8〜10月期から10〜12月期まで1.9%、17年11月〜18年1月期まで1.8%、17年12月〜18年2月期から2〜4月期まで1.9%、18年3〜5月期以降は1.8%で推移。昨年9〜11月期に約3年半ぶりとなる過去最良水準へ戻し、今に至っている。

今年第1四半期の労働人口は39.36万人、労働参加率は70.4%。このうち、総就業人口は前回調査時から1000人減の38.71万人、マカオ居民に限ると1600人減の28.20万人。

前回調査時との比較における主要業界別の就業人数の動向については、カジノ・カジノ仲介業が1.9%増の8.40万人、卸売・リテール業が3.6%減の4.10万人、ホテル業が0.6%増の3.14万人、建設業が0.2%減の3.11万人、飲食業が3.9%減の2.49万人だった。

失業人口は前回調査時から200人減少の6500人。失業人口のうち、初めて職探しをする新増労働力の占める割合は1.9ポイント上昇の8.5%。

就業人口全体の月給中位数は1万7000マカオパタカ(日本円換算:約23.5万円)で、昨年第4四半期から1000パタカ(約1万3850円)増加。業種別では、カジノ・カジノ仲介業が2万パタカ(約27.7万円)、建設業が1万7000パタカ。マカオ居民に限ると横ばいの2万マカオパタカだった。

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

マカオの町並み(資料)=マカオ半島・内港上空から空撮、2015年4月(写真:GCS)

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