マカオ 19年通期の観光物価指数133.85…前年から0.37%下落=ホテル宿泊費の下落など要因

 マカオ政府統計調査局は1月14日、昨年第4四半期(2019年10〜12月)の観光物価指数が前年の同じ時期から0.22%の下落となる139.50だったと発表。

 同局によれば、指数下落の主要因はホテル宿泊費とハンドバッグ、衣料品価格の値下がりで、飲食サービス費の値上がり、ゴールド製宝飾品と土産用食品の価格上昇分がその一部を相殺したとのこと。分類別の価格指数でみると、衣類・履物が5.87%、宿泊が2.39%のそれぞれ下落。一方、食品・たばこ、レジャー・文化活動、雑貨商品については3.04%、3.02%、2.59%のそれぞれ上昇。

 昨年第3四半期の観光物価指数との比較では7.36%の上昇。国慶節大型連休、マカオグランプリ、クリスマスシーズン中にホテル客室価格が上昇したことから、ホテル宿泊の価格指数が27.71%の顕著な上昇。また、冬物衣料が店頭に並んだことで、衣類・履物の価格指数についても7.84%の大幅下落。

 昨年通期(2019年第1〜第4四半期)の観光物価平均指数は前年から0.37%下落の133.85で、主にホテル宿泊価格が前年より低かったこと、ハンドバッグとレディースファッション衣料の価格下落によるもので、飲食サービス費の値上がりと土産用食品の価格上昇分の一部を相殺。分類別の価格指数でみると、衣類・履物とホテル宿泊が5.31%、2.50%のそれぞれ顕著な下落で、レジャー・文化活動と食品・たばこ・酒が3.17%、2.83%のそれぞれ比較的大きな上昇だった。

 観光物価指数は海外(中国本土、香港、台湾含む)からマカオを訪れた旅客がマカオにおいて購入した商品及びサービス(食品、たばこ、衣料・履物、宿泊、飲食、交通・通信、薬品及び個人用品、エンターテイメント・カルチャーアクティビティ、雑貨)の価格変動を反映するもの。2009年10月〜2010年9月を100としている。

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景(資料)=2018年2月ー本紙撮影

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景(資料)=2018年2月ー本紙撮影

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