マカオと香港国際空港結ぶ高速船を特別運航へ…マカオ在留邦人の帰国の道開ける

 マカオ政府新型コロナウイルス対策センターは6月10日、同月17日から7月16日までの間、マカオのタイパフェリーターミナルと香港国際空港を結ぶ高速船を特別運航すると発表。

 運航本数は1日あたり2往復、1便あたりの定員は約400人。マカオ発が午前9時と午後7時、香港国際空港発が午後2時と午後11時の予定。運賃は270マカオパタカ(日本円換算:約3600円)とのこと。

 在外マカオ人とマカオに滞在する外国人それぞれの原居地への帰還のために運航されるもの。香港国際空港からマカオへ向かう便については事前登録を済ませたマカオ居民(マカオ居民IDカード保有者)に限られる。

 昨今、各国・地域における新型コロナ防疫対策のための検疫措置や航空便の運休などによって越境移動が困難な状況となっている。現在、マカオから香港入りする場合、港珠澳大橋経由のシャトルバスで香港入りした後、14日間の隔離検疫を受ける必要がある。今回特別運航される高速船を利用すれば、マカオから直接香港国際空港の制限エリアへ入ることができる。

 マカオと日本の間にもマカオ航空の直行便が存在するが、これまで長期に渡って運休が続いている。香港国際空港と日本を結ぶフライトは一部運航していることから、マカオ在留邦人の帰国の道が開けることになる。

 なお、マカオは新型コロナ防疫対策に成功しており、これまで63日連続で新規感染確認例がゼロとなっている。

香港国際空港(資料)-本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオにはコロアン島にハクサビーチ(黒沙海灘)とチョクワンビーチ(竹灣海灘)の2つのパブリックビ…
  2.  マカオでは、まもなく年間最大の書き入れ時となる「五・一」労働節ゴールデンウィークを迎える。マカオ…
  3.  マレーシアのMJets Air(Mジェットエア)が4月28日、同国のクアラルンプール国際空港とマ…
  4.  マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR…
  5.  マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角で、香港上場のSJMホールディングスは4月…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  3.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

イベントカレンダー

5月 2025
    1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
« 4月   6月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年5月号
(vol.143)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun