香港、新型コロナ市中感染確認12日連続ゼロ…輸入性は英国からの入境者1人でL452R変異株感染=6/19

 人口約750万人の香港では、昨年(2020年)11月下旬から新型コロナウイルス感染症の流行「第4波」が続いていたが、5月にかけてようやく状況が落ち着き、政府が5月29日に終息との見方を示した。

 香港政府の発表によれば、6月19日午前0時時点集計の単日の新規感染確認数は1人だったとのこと。唯一の感染確認例は海外からの入境者で輸入性の事案。市中感染確認に限ると12日連続ゼロを維持している。

 この日の輸入性感染確認者は6月15日に英国からBA031便に搭乗して香港国際空港に到着した女性(19)。到着後すぐ隔離検疫のため指定ホテルに移動し、16日になって症状が出たため医療機関へ搬送された後、感染確認に至った。L452R変異株ウイルスが検出されたという。

 このほか、翌日以降に感染確認となる可能性が高い陽性予備群(初歩感染確認者)は5人以下とのこと。

 香港における過去14日間(6月5〜18日)累計の新規感染確認は34人で、輸入性事案が31人、市中感染例が3人(うち感染経路不明は1人)。ここまでの累計感染確認数は1万1886人(擬似事案1人含む)。

 なお、香港の6月18日午後8時時点のワクチン接種率は27.7%(1回目の接種完了)、18.3%(2回目の接種完了)となっている。累計接種回数は313万0867回、1日あたり接種回数は5万0164回(7日移動平均値4万1883回)。

 マカオ政府が香港との往来制限緩和について正式な協議に入る前提条件とする「香港の市中感染確認14日連続ゼロ」の達成が現実味を帯びてきた。

香港のイメージ=香港島・中環にて本紙撮影

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