マカオのインターネット普及率88.5%…前年比1.7pt上昇、高齢者の間でIT浸透進む=2021年

 マカオ政府統計調査局は3月18日、昨年(2021年)のマカオの家庭における情報技術(IT)使用状況調査結果を公表。

 同年のマカオのインターネット使用世帯数は19万1800世帯で、全世帯に占める割合は2.7ポイント(pt)上昇の94.6%だった。

 モバイルブロードバンド使用世帯数は4.6%増の18万8800世帯で、インターネット使用世帯全体に占める割合は前年から横ばいの98.0%。ホームブロードバンド使用世帯数は17万2900世帯で、同1.0pt上昇の90.1%。

 インターネット使用人口は0.7%増の57万人、インターネット普及率は1.7pt上昇の88.5%。普及率を年齢層別にみると、最も高かったのは15〜24歳の99.5%で、0.1pt上昇。65歳以上は9.4pt上昇の65.3%となり、高齢者の生活にITが浸透してきた状況を反映したものに。3〜14歳は68.3%。

 ネット接続頻度は、「毎日」との回答がインターネット使用人口全体の95.5%を占め、1.9ポイント上昇。毎日のネット接続時間の中位数は前年から横ばいの3時間。

 ネット接続の目的については、コミュニケーションが95.4%、オンラインエンターテイメントが81.9%と主であったが、それぞれ1.5、2.0ptの下落。大きく上昇したのは、オンラインバンキングで、9.7p上昇の60.7%。また、政府による電子サービスの進展に伴い、93.8%が政府部門のオンラインサービスを使用した。2021年第4四半期のネットショッピングにおける消費額の中位数は1100パタカ(日本円換算:約1万6300円)で、10.0%増。オンラインショッピングで購入した商品では、衣料品・靴・ハンドバッグ等が下も多い12万8700人で、14%増。次いで、食品・飲料等が7万3300人。

 携帯電話の使用者数は普及率は横ばいの93.8%。携帯電話を使ってインターネットへ接続する人の割合は0.5pt上昇の95.0%。ノート型パソコン/タブレット型端末を利用したインターネット接続率は4.8pt上昇の38.1%。

 パソコン(ノート型パソコン及びタブレット端末含む)を保有する世帯数は14万9300世帯で、全世帯に占める割合は0.2ポイント上昇の72.4%。パソコン普及率は0.7pt上昇の49.6%。

マカオ歴史市街地区にあるモンテの砦から望む町並み(資料)=2020年4月本紙撮影

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