中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は183人…2日連続100人超、大半が安徽省=7/1

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株及びその亜種(いわゆる「ステルスオミクロン」等)の流入を受け、上海や北京など一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が7月2日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月1日の中国本土における新規市中感染確認者数は38人(前日から26人増)だったとのこと。内訳は安徽省34人、山東省3人、江蘇省1人。このうち山東省の1人が無症状から感染確認へ転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは259日連続で、20日連続100人以下となった。

 市中の無症状感染例は145人(前日から6人減)。内訳は、安徽省101人、江蘇省29人、遼寧省8人、浙江省3人、山東省2人、広東省1人、四川省1人。

 無症状を含む新規感染者数は183人で、2日連続100人超に。

 7月1日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は446人(うち輸入性が299人)で、重症者はゼロ。無症状の患者988人(輸入性429人)が医学観察下にあるとのこと。

 香港・マカオと隣接する広東省では、5月下旬までに状況は落ち着いたが、近日は香港寄りの深圳市で連日市中感染例が出現している。1日の同省内の新規市中感染例(無症状1人)は深圳市の事案で、隔離対象者の中から発見に至ったケースという。同市では6月24日から交通関連、密閉空間にある公共施設を利用する際、48時間以内のPCR検査陰性証明または当日検体を採取した証明の提示を必須するなど、防疫対策が強化されている。

 近日、安徽省の宿州市泗県で感染例の増加が続いているほか、上海市に隣接する江蘇省でも連日2桁となるなど、局地的に再流行が続く状況。

 このところ中国本土の状況が総じて落ち着いてきた一方で、香港ではソーシャルディスタンス措置の第二次緩和後に市中感染確認数の緩やかなリバウンドが続き、7月1日まで15日連続で市中感染確認数が1千人超、6月30日、7月1日にかけては2日連続2000人超となった。マカオについては約8ヶ月にわたって市中感染確認数ゼロを維持してきたが、6月18日深夜から陽性者の出現が相次ぎ、2日午前0時までの累計は694人に。マカオでは19日以降、全市民を対象としたPCR検査及び迅速抗原検査によるスクリーニングが断続的に実施されており、検査を通じて新たな陽性者の発見が続く状況。目下のマカオ市中の流行株は感染力が強いとされるオミクロン変異株派生型のBA.5.1とみられる。マカオの状況を踏まえ、地理的に近く、往来も多い広東省珠海市などでは流入に対する警戒が高まっている。

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

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