7月の通貨供給量上昇、預貸率は下落

マカオ政府金融管理局は9月5日、今年(2013年)7月の広義通貨供給量(廣義貨幣供應量)について、対前月で上昇に転じたとする最新統計を発表。預金総額の伸びが、融資総額を上回ったことによる。総体銀行預貸率は前月と比較して下落している。

【マネーサプライ】
流通貨幣がが1.4%、通知預金が8.5%のそれぞれ上昇。M1は前月比6.9%増加すると同時に、準通貨負債が3.1%の上昇となり、通貨供給量M2は前月比3.6%の増加で4,107億パタカとなった。昨年同月と比較してM1、M2ともに38.6%、24.1%の上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占めるマカオパタカの比重は24.9%で前月比、前月から0.3ポイント増、前年から0.8ポイント減少、香港ドルの比重は52.7%で、前月比、前年比それぞれ0.9ポイント、2.2ポイントの下落。

【預金】
マカオ居民による預金は前月から3.6%増え、4,022億パタカに。通貨別ではマカオパタカが5.4%、香港ドルが1.9%、その他外貨が6.2%のそれぞれ増。非マカオ居民による預金は前月から3.2%減少の1,554億パタカ。公共部門の銀行システムへの預金は4.0%増の590億パタカに。これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比1.9%上昇の6,166億パタカとなった。マカオパタカと香港ドルの比重はそれぞれ20.2%と45.2%。

【融資】
地元民間部門への融資は前月比3.0%増の2,332億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ31.8%と58.6%で、金額ベースでは741億パタカと1,365億香港ドル。対外部門への融資は前月から変わらずの2,664億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ1.1%と21.9%で、金額ベースでは30億パタカと583億香港ドル。

【預貸率】
銀行の地元市民に対する預貸率は7月末時点で前月末と比較して0.3ポイント下落の50.6%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.4ポイント下落の81.0%。

1パタカ硬貨(マカオ政府金融管理局ホームページより)

1パタカ硬貨(マカオ政府金融管理局ホームページより)

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