マカオLRT石排灣線の高架橋が完成…全体工事進捗率67%、2024年開業目標

 このほどマカオ政府公共建設局(DSOP)が発表した内容によれば、今年(2023年)3月末までにマカオLRT(新交通システム)石排灣線の高架橋構造部の工事が完成し、全体工事進捗率が67%に達したとのこと。

 石排灣線は2019年12月に部分開業したマカオLRTタイパ線(タイパフェリーターミナル駅と海洋駅の間の9.3キロ、11駅)の東亞運駅と蓮花口岸駅の間で分岐してコロアン島の石排灣地区へ至る2駅(離島醫院駅及び石排灣駅)、約1.6キロの支線で、2021年9月に着工した。開通時期は2024年目標となっているが、DSOPでは、これまでのところ工事は順調に進捗しているとしている。

マカオLRT石排灣線の高架橋部。奥が離島醫院駅及び既存のタイパ線(写真:DSOP)

 マカオLRTタイパ線については、海洋駅から西灣大橋を経由してマカオ半島側にある媽閣駅に至る未開業部で試運転が行われるなど最終準備段階を迎えており、年内にも全線開業見込み。また、蓮花口岸駅から川を隔てて対岸に位置する横琴新口岸前の新駅を結ぶ横琴支線(2駅、約2.2キロ)についても難工事が予想された海底シールドトンネル部が当初予定より短い工期で完成するなど進捗は順調で、2024年の開通目標は不変となっている。

 このほか、タイパ島北東部にあるマカオ国際空港からマカオ半島東部沖に造成中の埋立地を経由してマカオ半島北端にある關閘を結ぶ全長約9キロの新線計画(東線)が地下鉄に類する方式で建設されることが決まっており、完成目標は2028年、今年下半期にも着工となる見通し。

マカオLRTタイパ線の現行路線図(図版:Macao Light Rapid Transit社公式HPより)

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