マカオの改正貨幣発行法施行…硬貨による支払いは50枚が上限に

 9月1日からマカオの改正貨幣発行法が施行となった。マカオ金融管理局では、社会・経済の発展による需要の変化への対応を改正理由として挙げており、法定流通貨幣(マカオパタカ紙幣及び硬貨)の受け取り拒否に関する規定と罰則が明確化されたほか、いわゆる「記念紙幣」カテゴリーの増などが盛り込まれた。

 支払い時における法定流通貨幣の受け取りについては、公衆の支払い習慣の変化を受けて紙幣及び硬貨による支払い受け付け義務の例外規定を設け、オンライン決済及び無人販売方式で提供される商品・サービスがの免除対象とされた。また、電子決済の普及と政府が紙幣発行銀行(大西洋銀行と中国銀行の2行)と共同で硬貨両替サービスの展開をスタートしたことを受け、支払い毎の硬貨使用上限数が50枚に引き下げられた。罰則については、法定貨幣の受け取り拒否が行政違反行為にあたることを明確化し、自然人と法人が違反した場合、それぞれ最高で1万パタカ(日本円換算:約18万円)、10万パタカ(約180万円)の罰金が課せられる。

 このほか、記念紙幣カテゴリーの増に関して、金融管理局が定めたガイドラインに従い、記念紙幣及び記念硬貨を額面以上の価格で販売することが認められた。

マカオ金融管理局ビル(資料)=2020年7月本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は9月27日、マカオ半島の南灣エリアにあるマンションの一室に複数の「換銭党」と呼…
  2.  マカオ司法警察局は中秋節・国慶節の大型連休を控えた9月27日、治安環境の浄化を目的に捜査員10人…
  3.  マカオ政府は9月29日、タイパ島の益隆爆竹工場跡周辺の整備計画及びマカオ半島永福圍・草堆街周辺の…
  4.  マカオ政府交通事務局(DSAT)は9月29日、広東省深圳市と港珠澳大橋マカオ側及び珠海側のイミグ…
  5.  マカオ半島旧市街地にある「福隆新街」一帯の歩行者天国化が中秋節にあたる9月29日からスタートした…

ピックアップ記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ」内に9月8日、新ホテル「W…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  5.  香港とマカオの間をおよそ1時間で結ぶ高速船「ターボジェット」及び「コタイウォータージェット」を運…

イベントカレンダー

香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2023年10月号
(vol.124)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun