マカオ、新規住宅ローン承認額が2ヶ月連続減…2023年7月

 マカオ金融管理局が9月11日に公表した今年(2023年)7月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが2ヶ月連続減、商業不動産向けは2ヶ月ぶりに増となった。

 今年7月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から28.7%減の12.0億パタカ(日本円換算:約218億円)。このうち、マカオ居民(=マカオ居民IDカード保有者)向けが前月から28.5%減の11.9億パタカ(約216億円)で、全体の99.3%を占めた。非居民向けについても900万パタカ(約1.6億円)まで減少。直近3ヶ月でみると、今年5〜7月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は18.4億パタカ(約334億円)で、同年4〜6月との比較で6.1%減。

 一方、新規商業物件向けローン貸付承認額は30.2%増の23.1億パタカ(約419億円)。このうち、マカオ居民向けが前月から41.1%増の22.4億パタカ(約406億円)で、全体の96.8%を占めた。非居民向けについては7300万パタカ(約13.2億円)。直近3ヶ月でみると、今年5〜7月の月次平均値は26.2億パタカ(約475億円)で、同年4〜6月との比較で0.6%減。

 今年7月末時点の住宅ローン融資残高は期内に多くの大口融資が完済されたことを受けて前月から0.4%減、前年同月から2.9%減となる2328.0億パタカ(約4兆2244億円)。マカオ居民が占める割合は95.3%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.2%減、非居民向けについては3.1%減。

 商業物件向けローン融資残高は前月から0.6%減、前年同月から1.6%増となる1610.8億パタカ(約2兆9230億円)。マカオ居民が占める割合は93.4%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向けが前月から0.7%減、非居民向けが0.7%増。

 今年7月末締めの住宅ローン延滞率は0.7%で、前月から横ばい、前年同月から0.3ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は1.9%で、前月から0.1ポイント、前年同月から1.2ポイントのそれぞれ上昇。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2020年7月本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は12月6日、マカオ警察総局による指揮の下、各保安部門が地域社会の良好な治…
  2.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  3.  マカオ政府が経済ダイバーシティ化の一環、また「舞台芸術の都」を築く目標に沿ってコタイ地区の南東部…
  4.  マカオ政府統計・センサス局は12月6日、今年(2024年)8〜10月の住宅価格指数を公表。 …
  5.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun