マカオの銀行における国際業務割合が3四半期連続下落…2023年4Q

 マカオ金融管理局は2月19日、昨年第4四半期(2023年10〜12月)のマカオ国際性銀行業務統計を公表。

 昨年第4四半期のマカオの銀行業務全体に占める国際性業務割合は前四半期から下落となった(3四半期連続で下落)。昨年12月末におけるマカオの銀行システム総資産に占める国際資産の割合は同年9月末から0.2ポイント下落の83.8%に。国際負債の割合は横ばいの81.8%。

 外貨はマカオの国際銀行業務における主要取引単位となっている。昨年12月末における国際銀行資産と負債に占めるマカオパタカの割合はいずれも0.8%。香港ドル、米ドル、人民元、その他外貨の国際資産に占める割合は32.3%、42.9%、20.1%、4.0%、国際負債に占める割合は35.2%、38.9%、21.4%、3.7%。

 昨年12月末におけるマカオの銀行の国際資産総額は前の四半期から0.3%下落の2兆0341億マカオパタカ(日本円換算:約37兆8632億円)。このうち対外資産は0.4%下落の1兆4749億マカオパタカ(約27兆4541億円)、マカオにおける外貨資産は0.1%減の5591億マカオパタカ(約10兆4072億円)。国際資産の主要構成要素である外地におけるノンバンクローンは3.6%下落の5551億マカオパタカ(約10兆3327億円)。

 昨年12月末におけるマカオの銀行の国際負債総額は、3ヶ月前から0.1%減の1兆9862億マカオパタカ(約36兆9715億円)。このうち対外負債は0.7%上昇となる1兆0876億マカオパタカ(約20兆2448億円)、マカオにおける外貨負債は1.0%下落の8986億マカオパタカ(約16兆7267億円)。マカオ居民及びマカオ特別行政区によるマカオの銀行への各種外貨預金が国際負債の主要な構成要素となっており、その残高は2.8%減の6570億マカオパタカ(約12兆2295億円)。

 マカオの国際銀行業務は主にアジアに分布している。昨年12月末におけるマカオの銀行システムの対外資産のうち、対中国本土及び香港の債権が占める割合は37.9%、27.3%。同時に、ポルトガル語圏諸国及び「一帯一路」周辺国家が0.9%及び12.7%。対外負債全体に占める対香港及び中国本土の割合は44.8%及び35.2%、ポルトガル語圏諸国及び「一帯一路」周辺国家が0.3%及び8.5%。

 マカオ国際性銀行業務統計は国際決済銀行(BIS)が提唱する方法で作成されたもの。

マカオ金融管理局ビル(資料)=2020年7月本紙撮影

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