マカオ、2025年1月の平均ホテル客室稼働率は89.8%…前年同月から3.9pt上昇

 マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリをはじめとした大規模イベントが数多く開催されるアジア有数の国際観光都市として知られる。

 今年(2025年)1月のインバウンド旅客数は前年同月から27.4%増の364万6561人(延べ、以下同)で、宿泊を伴う旅客に限ると7.9%増の149万1282人だった。

 マカオ政府統計・センサス局は2月27日、今年1月のホテル宿泊客関連統計を公表。平均ホテル客室稼働率は89.8%で、前年同月から3.9ポイント(pt)上昇。

 ホテル等級別では、5つ星が前年同月から4.8pt上昇の92.0%、4つ星が1.6pt上昇の85.6%、3つ星が4.3pt上昇の88.2%、2つ星ホテルが4.6pt上昇の92.5%、エコノミー宿泊施設が3.5pt上昇の82.5%。なお、5つ星ホテルの供給客室数が13.0%減(※大型ホテルがレノベーションに入った影響)、4つ星ホテルが横ばい、3つ星ホテルが2.7%増、2つ星ホテルが7.7%増、エコノミー宿泊施設が9.1%増だった点も考慮する必要がある。

 今年1月末現在、マカオで営業中のホテル数は前年同時期から6軒増の147軒、供給客室数は7.0%減の4.32万室あり、このうち5つ星ホテルが1軒増の39軒で、供給客室数は全体の56.3%を占める2.43万室。

 今年1月のマカオのホテル宿泊客数は前年同月から4.7%減の125.9万人。5つ星ホテルの宿泊客数減が主要因。宿泊客のうち中国本土・香港・台湾を除く国際旅客は前年同月から2.5%増の10.1万人となり、このうち韓国からが3.5万人、日本からが0.8万人、インドネシアからが0.7万人で、それぞれ12.4%、4.5%、24.3%増。一方、マレーシアからは0.6万人、タイからは0.5万人、シンガポールからは0.5万人で、それぞれ1.7%、30.8%、6.3%減に。ホテル宿泊客の平均滞在時間は横ばいの1.6日。

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の夜景(資料)=2020年7月本紙撮影

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