香港・マカオで今シーズン初の台風警報シグナル発令…発達中の熱帯低気圧が800km圏内に

 南シナ海で発生した熱帯低気圧が香港・マカオの800キロメートル(km)圏内に入ったことから、香港とマカオの気象当局が現地時間の6月11日未明にかけて台風警報シグナル「1」(※)を相次いで発令した。

 目下、当該熱帯低気圧は発達中で、いわゆる”台風のたまご”状態。香港・マカオで台風警報シグナルが発令されるのは今シーズン初めてとなる。

 マカオの気象台にあたるマカオ政府地球物理気象局(SMG)が11日午前6時に発表した内容によれば、当該熱帯低気圧は南シナ海の中部にあり、今後一両日のうちに海南島付近に向かってゆっくりと移動するとみられ、これを取り巻く環流の影響により、マカオでは12日から13日にかけて風が強まり、にわか雨や雷雨が出現。12日の昼間には風力が6級に達する見込みで、台風警報シグナルを3に引き上げる可能性は中程度とのこと。

 また、現時点での予測では、当該熱帯低気圧は海南島へ移動した後、北から北東方向に進路を変え、広東省西部沿岸に接近し、これに南西気流の影響が加わり、金曜(13日)後半から日曜(15日)前半にかけてマカオでは激しいにわか雨や雷雨が頻発し、累積雨量が顕著な増となる見込みで、低地では浸水の恐れがあるとした。

 同局では、当該熱帯低気圧の進路は依然としてはっきりしておらず、市民に対して最新の気象情報に留意し、早めに風水害対策を講じるよう呼びかけた。

※:香港・マカオの台風警報シグナルは低→高の順で1、3、8、9、10

マカオ気象台発表による2025年6月11日午前6時時点の南シナ海にある熱帯低気圧の位置及び進路予想(図版:SMG)

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