このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支資料によれば、今年（2025年）1〜9月累計の歳入は前年同時期から1.6%増の830億6259.7万パタカ（日本円換算：約1兆5664億円）で、年度予算執行率は74.4%だった。

　経常性収入に限ると1.6%増の826億2709.6万パタカ（約1兆5582億円）で、年度予算執行率は76.5%。このうち、いわゆるゲーミング（カジノ）税収は6.0%増の704億1112.3万パタカ（約1兆3278億円）、年度予算執行率は79.5%。歳入に占めるゲーミング税の割合は84.8%に。

　歳出は1.4%増の682億2729.3万パタカ（約1兆2866億円）で、年度予算執行率は61.2%。

　財政収支は148億3530.4万パタカ（約2795億円）の黒字で、前年同期から3.4%増。年度予算執行率は7762.2%。

　アフターコロナでカジノ売上の回復が進む状況を受け、財政予算における年間カジノ売上目標は2023年から段階的に引き上げられており、今年の年間目標は前年から11%引き上げの2400億パタカ（約4兆5224億円）となったが、7月9日に立法会で修正予算案が可決され、当初から5%下方修正の2280億パタカ（約4兆2963億円）とされた。（※上述の年度執行率は修正後予算ベース）

　なお、1〜9月累計のカジノ売上は前年同時期から7.1%増の1813.41億パタカ（約3兆4171億円）で、修正目標値を6.0%、また当初目標値を0.7%それぞれ上回って推移している。