マカオのホテル客室数 2倍の5万室超へ 建設計画相次ぐ

マカオ政府土地工務運輸局は11月23日、今年(2014年)第3四半期時点で建設中のホテルが21軒、計画段階のものが27軒あり、これら48軒の合計客室数が2万5800室に上ることを明らかにした。第3四半期時点で営業中のホテル客室数は2万7914室となっており、建設中または計画中の数を加えると、現在のおよそ2倍の5万3714室となる。

今年第3四半期建設中のホテル21軒の客室数は1万4400室。前年同期から70%増となった。エリア別の分布では、マカオ半島が10軒1100室、コタイ地区が7軒1万1900室、タイパ島が3軒1000室、コロアン島が1軒200室。客室総面積は122万平米。

計画中のホテル27軒の客室数は1万1300室。エリア別の分布では、マカオ半島が21軒3200室、コタイ地区が3軒7400室、タイパ島が1軒120室、コロアン島が2軒460室。

建設中のものは2017年頃まで、計画中のものは2020年頃までの完成を目指す案件とみられる。

今年第3四半期のマカオ全体のホテル客室稼働率は87.1%となっている。マカオを訪れる域外からの観光客は増加傾向にあり、今年は年間のべ3000万人に達する見通しで、ホテル宿泊に対する需要は今後も拡大するものとみられる。マカオのホテル宿泊価格は高止まりしており、供給増による価格の平準化や、バジェットホテル(格安宿泊施設)の拡充などを求める声が内外から相次いでいる。

外資系ゲーミング企業による大型IR(統合型リゾート)施設の建設が相次ぐマカオ・コタイ地区(資料)—本紙撮影

外資系ゲーミング企業による大型IR(統合型リゾート)施設の建設が相次ぐマカオ・コタイ地区(資料)—本紙撮影

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