マカオ・タイパ島の新フェリーターミナル、16年中頃運用開始へ=マカオ運輸工務庁長官示す

マカオ運輸工務庁のライムンド・アライス・ド・ロザリオ長官は4月16日、マカオのタイパ島北安エリアで建設中のタイパフェリーターミナル(北安客運碼頭)の開業時期について、2015年末の完成、2016年中頃の運用開始予定を見込んでいることを明らかにした。

また、建設費について、当初予算の5億8300万パタカから、最終的におよそ5倍の32億8000万パタカにまで膨らむ見通しという。もともとマカオ半島にある外港フェリーターミナルの補助的施設と位置付けられていたが、2006年に重要港へと格上げされ、2009年に拡張プランが決定。これに伴い、建築面積は約10万平米から約36万平米へ拡大したため、建設費が増大したもの。

しかしながら、2013年7月に政府監査部門が発表したレポートでは、2009年の拡張プランについて、将来的な旅客動向を科学的に分析した根拠に乏しく、実際の需要を満たすものかどうか不明であるとし、規模の大きさから公金の浪費の可能性があると指摘されている。

現在、同フェリーターミナルは簡素な仮施設で運用されている。本ターミナル施設は当初2013年中の完成予定だった。

建設中のタイパフェリーターミナル(資料)=2012年12月―本紙撮影

建設中のタイパフェリーターミナル(資料)=2012年12月―本紙撮影

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