香港とマカオの市街地間結ぶ高速船が運航再開へ…約3年ぶり

昨年(2022年)12月初旬以降、マカオでは新型コロナ防疫措置の緩和が進んでいる。

 1月5日、同月8日から香港からマカオへの入境にあたって検査証明の提示が不要となることが正式にアナウンスされ、両地の間の往来がほぼ正常化する。

 すでに両地の間を港珠澳大橋経由で結ぶバスは運行を再開済みとなっているが、高速船については香港国際空港とマカオ(タイパ)を結ぶエアポート路線のみ、少ない便数での再開にとどまっていた。

 マカオ政府は1月5日、マカオと香港の市街地間を結ぶ高速船海路について、同月8日から運行を再開すると発表。再開当初の発着地は香港側が上環、マカオ側がタイパ、1日あたり約10往復(ターボジェットとコタイウォータージェットの2社合計)とし、需要をみながら増便及び発着地の調整を行う考えを示した。運航再開は約3年ぶり。

 ターボジェット及びコタイウォータージェットが発表した時刻表は下記の通り。

<ターボジェット>
上環→タイパ 07:30 09:00 10:00* 10:30 12:00 13:00 14:00 15:30
タイパ→上環 09:00 10:30 11:30 12:30 14:00 15:00* 15:30 17:00
*印は金曜及び日曜運休

<コタイウォータージェット>
上環→タイパ 09:30 13:00 16:00
タイパ→上環 11:00 14:30 17:30

 なお、マカオ政府海事・水務局によれば、両社から運賃調整の申請はないとしており、運休前から据え置きになるとみられる。

香港とマカオの市街地を結ぶ高速船(資料)=香港・上環のフェリーターミナルにて本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府統計調査局は5月20日、今年第1四半期(2024年1〜3月)及び通期の旅客消費調査(ギ…
  2.  マカオ市政署は5月20日、マカオ半島北部に位置する公設市場で建物外観の色から「紅街市(レッドマー…
  3.  中国共産党中央香港マカオ工作弁公室主任で、中国政府の香港マカオ政策担当部門にあたる国務院香港マカ…
  4.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業SJMリゾーツ社がマカオ特別行政区の成立25周年を記念して…
  5.  マカオ政府交通事務局は5月17日、同月16日未明にタクシー助手席でのシートベルト着用をめぐるトラ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun