マカオ、27軒のカジノ施設が高規格喫煙ルームの設置を申請

世界的な健康意識の高まりを受け、マカオでも屋内公共エリアの禁煙化が進んでいる。市内に数多く存在するカジノ施設も例外ではない。

マカオのカジノ施設は、2014年10月6日からハイローラーと呼ばれる大口ギャンブラーを対象としたVIPルームが分煙、平場にあたるマスゲーミングフロアが全面禁煙となった。マスゲーミングフロアには喫煙ルームが設置されている。また、喫煙予防・抑制法の改正によって、2019年1月1日からはVIPルームについても全面禁煙化され、VIPルーム及びマスゲーミングフロアに設置される喫煙ルームも煙の漏出を抑えるなどした高規格のものとすることが必須となる。

カジノ運営企業が2019年1月1日以降もフロア内に喫煙ルームを設置する場合、喫煙予防・抑制法を管轄する政府衛生局(SSM)による認可を得るが必要となり、9月28日が申請締切日だった。SSMが締切後に発出したプレスリリースによれば、マカオの全47軒あるカジノ施設のうち、27軒について404室の高規格喫煙ルームの設置申請を受理したとのこと。すでに3施設の12室が認可済みで、目下、その他の申請について審査を進めており、改正法施行日(2019年1月1日)以前にすべての認可手続きを完了できる見通しという。ただし、書類や設備が基準を満たせない場合には、改善が必要となるため、施行日に間に合わないこともあるとした。

マカオのカジノ施設のマスゲーミングフロア(平場)に設置されている喫煙ルーム(資料)=2015年5月—本紙撮影

マカオのカジノ施設のマスゲーミングフロア(平場)に設置されている喫煙ルーム(資料)=2015年5月—本紙撮影

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