マカオ、公共路線バスの利用者数が単日過去最多を記録…労働節ホリデー期間中の5月2日に73.2万人…今年の1日平均では61.5万人

マカオ政府交通事務局(DSAT)は5月9日、前週の労働節ホリデー期間中にあたる2日の公共路線バス利用者数が73.2万人(延べ、以下同)となり、過去最多を更新したと発表。3日についても72.2万人で、前年同時期との比較で2割増だったとのこと。

また、今年1月1日から5月4日までの1日あたり平均乗客数は前年同時期から5%増の約61.5万人だったとした。

労働節ホリデー期間中は大量の旅客がマカオを訪れると予想されていたことから、既存路線の増発及び大型バスの投入、中国本土とマカオの主要な陸路の玄関口となる關閘イミグレーションと世界遺産が密集する歴史市街地区に近くマカオ半島中心部のバスターミナル及びカジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶコタイ地区との間を結ぶ臨時路線の開設、主要バス停への案内スタッフの派遣などを通じて対応したという。

DSATでは、今後も大型連休等に向けたサービス改善策を運営会社と連携して模索していくとしている。

マカオは面積約32平方キロ、人口約66万人のコンパクトサイズの都市だが、昨年のインバウンド旅客数は過去最多となる約3580万人にも達した。マカオ治安警察局の発表によれば、今年の労働節ホリデー3日間(5月1〜3日)のインバウンド旅客数は前年同時期から37%増となる53.2万人を記録。中国本土からの旅客が42.7%の大幅増となり、全体の82%を占めた。

現在、マカオには大量輸送を可能にする軌道系交通機関が存在しないことから、公共路線バスとタクシーが市民や観光客の移動にとって重要な移動手段となっている。目下、マカオ初の軌道系大量輸送機関となるマカオLRT(新交通システム)が建設中で、年内にもタイパ線が開通予定とアナウンスされている。

労働節ホリデー期間中、マカオの公共路線バス運営会社は増発や大型バスの投入、臨時路線の開設等で対応した(写真:DSAT)

労働節ホリデー期間中、マカオの公共路線バス運営会社は増発や大型バスの投入、臨時路線の開設等で対応した(写真:DSAT)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオの公共路線バスで4月25日午前0時から中国本土版のアリペイ、香港版のアリペイ、マカオ以外の…
  2.  近日、マカオを含む中国華南の珠江デルタ地域では大雨が続いている。  マカオ政府海事・水務局…
  3.  マカオ貿易投資促進局(IPIM)は4月24日、マカオにおけるMICE誘致状況のアップデートを明ら…
  4.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  5.  アフターコロナ初年となったマカオの昨年(2023年)通期のカジノ売上(粗収益、Gross Gam…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

注目記事

  1.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun