マカオ気象局が今年の台風接近数予測を発表…6月中旬から9月下旬にかけ平年並みの4〜6個

 近日、マカオでは雨季の到来を感じさせる曇天模様が続いている。マカオ地球物理気象局は3月30日、今年(2020年)の台風接近数と雨季(4〜9月)の降雨量予測を発表した。

 同局によれば、今年のマカオにおける台風シーズンは6月中旬から9月下旬までの間で、マカオの800km圏内に接近する台風の数は平年並みの4〜6個と予測、中には勢力の強いものも含まれる可能性があるとのこと。雨季の降雨量予測については平年並み、気温は平年並みからやや高いとの予測。

 また、同局が海流と大気の循環状況を総合分析したところ、太平洋赤道域の中央から東部にかけての海面水温は正常範囲で、エルニーニョ・南方振動(ENSO)は中性状態であり、この状態が夏季まで持続する見込みとした。

 マカオには2017年と2018年に超大型台風の襲来を受け、人的、物的に大きな被害が発生し、防災対策が強化されるきっかけとなった。同局では、雨季がスタートするにあたり、早めの台風、豪雨、浸水への準備を進めるよう市民に呼びかけている。

2018年台風22号の影響で浸水被害の出たマカオ半島内港エリアで救援活動を行うマカオ保安部隊ら(資料)=2018年9月(写真:GCS)

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