4月の通貨供給量上昇継続、預貸率は下落へ

マカオ政府金融管理局は5日、今年(2013年)4月の広義通貨供給量(廣義貨幣供應量)が継続して上昇を維持してるとする最新統計を発表。融資総額の増加、預金総額の増が融資総額を上回るペースで伸びており、総体銀行預貸率は前月と比較して下落へ転じた。

【マネーサプライ】
通貨供給が0.9%、通知預金が5.3%の上昇。M1は前月比4.6%増加すると同時に、準通貨負債は0.9%の増加となり、通貨供給量M2は前月比1.4%の上昇で3,965億パタカとなった。昨年同月と比較してM1、M2ともに32.2%、25.2%の上昇。通貨ストラクチャーについては、M2に占めるマカオパタカの比重は24.7%で前月比、前年比それぞれ0.1ポイント、1.9ポイントのマイナス、香港ドルの比重は54.7%で、前月比、前年比それぞれ0.3ポイント上昇、0.4ポイント下落。

【預金】
マカオ居民による預金は前月から1.4%増え、3,882億パタカ。通貨別ではマカオパタカ1.1%、香港ドル1.9%、その他外貨0.2%のそれぞれ増。非マカオ居民による預金は前月から7.5%増え、1,410億パタカに。公共部門の銀行システムへの預金は0.1%の微増で、538億パタカに。これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比2.7%上昇の5,831億パタカとなった。マカオパタカと香港ドルの比重はそれぞれ20.3%と47.3%。

【融資】
地元民間部門への融資は前月比2.9%増の2,168億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ32.0%と58.9%で、金額ベースでは693億パタカと1,277億香港ドル。対外部門への融資は前月比1.3%増の2,601億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ0.9%と21.0%で、金額ベースでは23億パタカと547億香港ドル。

【預貸率】
銀行の地元市民に対する預貸率は4月末時点で前月末と比較して0.8ポイント上昇の49.0%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.5ポイント下落の81.8%。

1パタカ硬貨(マカオ政府金融管理局ホームページより)

1パタカ硬貨(マカオ政府金融管理局ホームページより)

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